みなさんこんにちは、4回生の松下です。僕の自動車部活動の集大成として、GC8のボディで中身GDBという「最強のインプレッサ」を製作したので記録として残したいと思います。
※学生がDIYで行った作業なので、参考程度にお考え下さい。
まず、「信頼性が高い」「めちゃくちゃ速い」「最低限度の快適装備」という目標のもとで考えると、次のような仕様が思い浮かびました。
要は、GC8の軽いボディに新しいGDBの中身を載せれば、最強のインプレッサができるんじゃないのってことです。
11月にGC8Ver4 RA STiのボディだけを入手して早速作り始めました。
まず、室内にある内装やダッシュボード、カーペット、ハーネス類など、とにかく全部ばらします。それから冷却スプレーとハンマーとマイドラで地道にメルシートをはがします。GC8はRAでも室内側はメルシートだらけなのでめちゃくちゃ大変です。(GDBのスペCは標準でメルシートレス)ちなみに、買ってきた箱はV-Limitedなのでパワーウィンドウですが、カッコ悪いので当然クルクル手巻きに換装しました。
続いて、ボディ補強です。今までの経験で”箱の硬さ”がどれだけ大事かわかってるので、徹底的にやります。ガレージの溶接機が貧弱なので、3Mのパネルボンドを使いました。
補強は、①塗装をはがして鉄板をむき出しにする。②パネルボンドを流し込む。という手順でやってます。
ワイヤーブラシで塗装をはがす工程が一番大変でした。。。某K後輩がやたらと手伝ってくれたので助かりました。
ボディ補強が終われば、塗装をしていきます。当然ながら全部キモオタブルー(74F)で塗りたかったのですが、塗料がめちゃめちゃ高いのでエンジンルームなどは白色で妥協しました。。。
無駄に完璧主義なところがでてしまって、燃料配管やブレーキ配管にいたるまで全部外して塗装しました。ダートラすればすぐによごれちゃうんですけどね...
ボディが完成したのでいよいよハーネスを取り回します。今回はGDBのエンジンを載せるので、ハーネス類もすべてGDBのものを用いてGDBのECUでコントロールします。GC8のハーネスとは長さも車体への固定方法も全然違うのでいろいろ切って貼ったしないとダメです。灯火類やワイパー、スピーカーなどの末端は、GC8のものを使うのでここは繋ぎ変えが必要です。ハーネスの取り回しは得意の現物合わせで色々試行錯誤しながらやりました。
後々トラブルのもととなる配線は絶対にいやなので、繋ぎ変えに関しては「はんだ付け→ナンジテープ→収縮チューブ」と完璧に保護してます。それから、整備性を考えてカプラーにすべきところは全部カプラー作ってつなげました。
ちなみにグループNカーを参考にしたのでフロントハーネスは車体下ではなくラジエターの前を通るようにし、ECUは足元からエアバックのところに移設してます。
いよいよ組み立て工程です。まず燃料タンクやブレーキラインを付けます。メンバーや足回りのアームなどは錆をおとしてシャシブラを吹いてから搭載します。箱の次にブッシュが大事だと思うので、足回りのブッシュとかは全部強化品にプレスで打ち替えました。
ブレーキマスター、クラッチまわり、ブレーキキャリパーは全部自分でOHして、エンジンもタイベル関係とオイルシールを変えてからのせてます。ダッシュボードもGDB用を使いますが、そのままではおさまりが悪いので現物合わせで色々削っていい感じに収めてます。この辺は脳死でひたすらやればすぐ終わるのでハーネス加工とかと比べればめっちゃ楽です。
ほとんどの部品が組みあがったので、いよいよ最後の仕上げにです。後回しにしていたヒーター関係の配線、集中ドアロック、電動ミラー、ルームランプなどの配線をやります。中でもヒーター関係はGDBとGC8で全く制御方式が違っていて繋ぎ変えだけではダメだったので、適当なアナログ回路を組んでなんとか動作させました。(これ大変だった)とにかくGDBのハーネスでGC8の末端部品をちゃんと動かすのは結構大変ってことは学びました。
それからロールバー組んでガードつけてフルバケ入れて、完成って感じです。
せっかくなんで、「ぼくがかんがえたさいきょうのいんぷれっさ」の仕様を公開します。おんなじの作りたい人は参考にしてください!
競技車両製作正直なめてました、、、こんなに大変だとは。。。大体11月に製作開始して、クリスマス前日に車検取得までこぎつけました。 授業がオンラインのおかげで、授業をiPadで受けながら作業できるので効率よかったです笑 まあ、予算に余裕があれば素直にイケ・車を買った方が簡単だし楽です笑
一応みんカラにもあるのでさらに詳しく知りたい人は→こちらをクリック